文部科学省は18、19日に、東京電力福島第一原発から1~21キロ離れた128地点で1時間あたりの放射線量を測定した。
その結果からは、地域によって放射線量が大きく異なる現状が浮かびあがった。
同原発から1~5キロ離れた福島県大熊町、双葉町の6か所で50~110マイクロ・シーベルトを観測した一方、北西約3キロ(双葉町新山下条)で1・8マイクロ・シーベルト、北西約4キロ(同町前田)で2・1マイクロ・シーベルトなど、原発に近い地域でも、相対的に低い放射線量の地点もあった。
年間100ミリ・シーベルト以上を浴びると、将来、健康に影響が出る可能性が生じるとされる。1日のうち16時間は木造家屋で過ごし、8時間屋外で活動すると仮定した場合、年間で浴びる積算放射線量を100ミリ・シーベルト以下に抑えるには、1時間あたりで19マイクロ・シーベルト未満に抑える必要がある。文科省の測定では、128地点中17地点で、19マイクロ・シーベルト以上だった。
(2011年4月23日10時16分 読売新聞)
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