Saturday, April 23, 2011

22/04 東日本大震災:ローマ法王、被災地の少女の問いに回答

 ローマ法王ベネディクト16世は22日に放送された国営イタリア放送協会(RAI)のカトリック教徒向けのテレビ番組で、東日本大震災に関する千葉市の7歳の少女の「なぜ子どもたちがこんなに悲しまなければならないのですか」という質問に、「答えはないかもしれませんが、大切なのは神があなた方のそばにいるということです」と答えた。

 法王がテレビで一般の視聴者からの質問に答えるという初の試み。多数の応募の中から7人の質問者が選ばれ、そのうちの一人が日本人の少女だった。関係者によると、千葉市美浜区在住の松木エレナさん。父親がイタリア人で母親が日本人という。

 エレナさんはビデオレターの中で「私は日本人で7歳です。私はとても怖い思いをしています。大丈夫だと思っていた家がとても揺れ、同じ年頃の子どもがたくさん亡くなったり、外の公園に遊びに行けないからです。なぜこんなに悲しいことになるのか、神様とお話ができるポープ(英語で法王の意)、教えてください」と日本語で質問した。

 法王は「私も同じように『なぜ』と自問しています。いつの日かその理由が分かり、神があなたを愛し、そばにいることを知るでしょう。私たちは苦しんでいる全ての日本の子どもたちと共にあり、祈ります」などとイタリア語で回答した。

 RAIによると、法王の回答は事前収録された。(ローマ共同)

ローマ法王:「人類には限界」発言 原発事故念頭か

毎日新聞 2011年4月22日 20時39分(最終更新 4月23日 2時17分)

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