【キエフ田中洋之】ウクライナの首都キエフで20日夜、地元の少女合唱団「ナイチンゲール」と在留日本人のママさんコーラスグループが合同コンサートを開いた。26日で発生から25年となるチェルノブイリ原発事故と、東日本大震災の犠牲者を追悼するもので、美しい歌声が会場の約400人を魅了した。
ナイチンゲールはキエフにある「第29音楽学校」の生徒10人(9~16歳)で構成。チェルノブイリ事故の支援コンサートを日本で開くなどの活動を続けてきた。
今回、チェルノブイリ事故と東日本大震災・福島第1原発事故にちなんだイベントが企画され、キエフ在住の日本人女性11人(20~40歳代)が半年前に発足させたコーラス同好会「トレンビータ」に参加を呼び掛けた。トレンビータは世界最長とされるウクライナの伝統管楽器から名付けた。
コンサートでは双方が歌を披露したあと、最後はともに童謡「ふるさと」を日本語で合唱。ナイチンゲールのメンバーは着物に着替えて日本への連帯を示した。
名古屋芸術大で声楽を専攻しトレンビータで先生役を務める村井陽子さん(40)は「お互いが幸せになれるよう願いを込めました」。06年と09年に来日したナイチンゲールのアンナ・ログビネンコさん(16)は「日本には友人がおり、支援できればうれしい」と語った。
毎日新聞 2011年4月21日 15時00分(最終更新 4月21日 15時38分)
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