Tuesday, November 16, 2010

30/10 知らなければ不倫しても良い? 黙認する現代の妻


 Mai Lanさんが夫の不倫を知ったのは3年前のこと。

 はじめ彼女は、食事が喉を通らず、睡眠もままならず、苦痛で疲れきり、夫にどう接したらいいかわからなくなっていた。しかし不倫の現場を押さえられず、夫も否定していては、何の解決もできない……。探偵を雇い、夫の不倫現場を押さえようとも考えた。しかしそうしたからといって何になるのか。夫は不倫相手を捨てるかもしれないが、そんな行動をした妻を嫌って、状況はより悪化するかもしれない。

 散々悩んだ末にLanさんは、夫には短所より長所が多いと考えるようになった。妻や子どもをよく気にかけるし、結婚して10年になるが妻の誕生日を忘れたことはない。子どもたちにとってもナンバーワンの父親だ。  結局彼女は、夫が不倫を黙っていてさえくれればいいと、耐えながら一緒に暮らし続けることを選んだ。

 同じくTienさんもこう考える。「一夫一婦、は当然すべての女性が望むものだけど、私にとっては夫が妻と子どもに関心を持って、家族を心配してくれれば十分」。

 80年代生まれの人間にとって、夫は妻だけのものではない、という。Tramさんはこう説明する。「今の時代、全ての個人の自由が尊重されるべき。夫婦は責任において結束しなければならないのであって、相手を所有するべきではない」。

 Tramさん夫婦は、家事、子供の世話、収入などの分担について明確な約束事があり、彼女は夫にこう宣言している「不倫するなら、私や家族の面子は保ってね。私に見つからないようにして。気づいたら、どうなるかわからないわよ」。彼女はこんな暮らし方を、周りの友人や同僚達から学んだという。

 多くの研究者によれば、結婚に対する人々の考え方は大きく変わってきている。 夫の不倫を黙認する考えには様々な原因があるが、主なものは人々の「私」である。現代生活では、個人の自由という権利が発展する条件が整っており、全ての個人、特に若者において「私」は最も重要なものだ。少なくない家庭で家族の結束が弱まり、一途さへの信頼も薄れ、これにより多くの妻(夫)が、完璧な配偶者を求めることができなくなっている。

 しかし黙認したままの生活は、いつか破綻する。Nhienさんはかつて、夫は自分だけのものではないという考えを持ち、あまり嫉妬せず、平静を保っていた。だが彼女の夫はあちこちに手を出しては多くの女性と関係を持ち、ついにはそこから1人の女性と親密な関係になった。その関係がより深まると、愛人は関係を公にしようと、Nhienさんに露骨に嫉妬心を表すようになった。

(Phu Nu Chu Nhat)

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(2010/10/30 04:31更新)