◇今回は教訓伝わる記録残そう
三陸沿岸部は、明治維新以降に限っても、明治(1896年)、昭和(1933年)、チリ地震(1960年)と3度、大津波に襲われてきた。だが、「海辺に住むな」「高台に逃げろ」というそれぞれの津波が残した教訓は、早急に風化し、十分には生かされてこなかった。東日本大震災では約1万9000人が死亡したり行方不明になったりした。今度こそ、震災の悲劇と、その教訓を忘れまい。
33年の昭和三陸津波の後、宮城県が今日でも通用するような、さまざまな復興政策を実施したことはあまり知られていない。