Tuesday, July 12, 2011

12/07 春秋



2011/7/12付
 原子力発電所の再稼働を巡って出てきた「ストレステスト」という言葉は聞き慣れた人もいるだろう。金融機関に経済の悪化に耐えられるだけの資本があるかどうかの審査もそう呼ばれる。もとは企業の品質管理で使われてきた言葉だ。
▼たとえば自動車は、車種によっては砂漠やジャングルも平気で走れるよう、部品が高温や強い衝撃に耐えられるかを試験する。電気自動車用の蓄電池は車ごと水につけても性能が落ちないかみるなど、過酷な耐久性試験の歴史がある。製品の品質を高め、日本のものづくりを支えてきたひとつがストレステストだ。
▼政府が決めた原発のテストも製造物の信頼性を調べる点は変わらない。が、きのうの枝野幸男官房長官の発表では、安全評価の基準が詰まっていないという。福島原発の事故から4カ月もたとうとしていたとき出てきたストレステストには唐突感が免れない。常に製品の改善を迫られている企業との落差は大きい。
▼企業経営では「方針管理」という言葉もある。どの製品に注力するかなどトップが方針を決め社内を動かすことをいう。いま政府のトップからは停止中の原発の再稼働について「方針」がみえない。組織が動くには進む方向を明確にする必要がある。政府の原発対応のようなことをしていれば企業は生き残れない。

12/07 国際離婚条約―子どもの幸せを第一に

 国境を越えた結婚が破綻(はたん)し、一方の親が無断で子どもを連れて出国した場合、子を元の居住国に戻し、面倒を見る者をその地の手続きに従って決める。

 国家間でそんな約束を取り交わすハーグ条約への加盟に向けて、国内法を整える作業が法制審議会などで始まる。

 政府は5月の閣議で加盟方針を打ち出した。問題は、元の国に送り返すことが子の福祉に反する時だ。例えば、夫の暴力や迫害から逃れるため日本人の妻が子と一緒に帰国した。そんな状況でも返還すべきか。

 政府は閣議了解の際、子が夫から暴力を受けた▽子の心に著しい傷を残すような暴力を、夫が妻にふるった▽経済的事情などから妻が子に同行できず、現地で子の世話をする適当な人がいない――などの場合は返還を拒否できると、法律に盛り込むことを確認した。

 「条約を骨抜きにする」との批判も出ているというが、これらの要件は加盟国のこれまでの裁判例を参考にまとめられたものだ。誤解が広がって国際的な信用を失わないよう、政府は丁寧に説明する必要がある。

 こうした拒否理由があるか否かは、日本の家庭裁判所で審理する方向だ。外国での暴力を証明するにはどんな証拠があればいいのか。「著しい」とはどの程度か。具体的な事例を考えながら議論を深めなければならない。その積み重ねが裁判所の判断を安定させるとともに、国民の理解につながる。

 もうひとつの大きな課題は、返還手続きの核となる「中央当局」のあり方だ。子を捜し出して保護する、紛争解決のため関係者に情報提供や助言を行う、子を相手国に安全に送り届けるなどの義務を負う。

 どれも簡単な話ではない。子を捜すため顔写真をネット掲載する国もあるが、日本では受け入れられないだろう。公的機関がもつどんな権限や情報を用いるのか。警察の力も使うのか。

 中央当局となる外務省は、様々な現場で家族間の争いに取り組む専門家の経験や国民の声を聞いて、仕事の内容を慎重に詰める必要がある。加盟国の義務は果たさねばならないが、運用イメージを社会全体で共有し、広範な理解に支えられなければ実務は円滑に回らない。

 日本に住んでいた子が国外に連れ去られ、日本側が返還を求めるケースもある。子を思う気持ちに、父か母かの性別による差はない。特定の立場や視点にかたよることなく、子どもの幸せを第一に、しっかり機能する仕組みを作り上げたい。

12/07 天声人語

 その名は、豊作を念じて父親が考えたという。沢穂希(ほまれ)さん、32歳。「なでしこジャパン」の主将である。15歳で日本代表になって以来、女子のサッカーを支え続けた功労者が、また一つ誉れを手に入れた▼女子ワールドカップを戦うなでしこは、地元ドイツを1―0で破り、初の準決勝に進んだ。3連覇を狙う相手は過去8戦して勝てなかった難敵だ。それも、大入りの観衆を向こうに回しての快挙である▼選手は、震災の映像を見直して大一番に臨んだと聞く。延長戦後半、沢さんが「願いを込めて」相手守備陣の裏に浮き球を放り込む。丸山桂里奈(かりな)選手が走り込み、ぎりぎりの角度から歴史的な決勝点をあげた。疲れた相手の足が届かない、ここしかないというパスとシュートだった▼沢さんは男の子の中で強くなった。小学生時代、試合中に「女のくせに」とスパイクを蹴られたことがある。その子は、心でわびているに違いない。代表での通算得点は今大会で78に増え、あの釜本邦茂さんを抜いて最多となった▼サッカーは長らく「男のスポーツ」だった。沢さんにも女子ゆえに出られなかった試合がある。悔しさは練習とゲームにぶつけるしかなかった。その背中を見て、女の子が当たり前にボールを追い始めている▼アトランタ五輪で惨敗、続くシドニーは出場もできず、廃部が相次いだ低迷期がある。沢さんらはドイツ戦のように耐え忍び、見事に盛り返してみせた。何本もの青い穂に大粒の「なでしこ人気」を実らせて。

07/07 天声人語

 英語で「ファイブ・オクロック・シャドー」と言う。訳すと「午後5時の影」、と言っても夕日に伸びる影ではない。会社の引け時になると、朝に剃(そ)ったヒゲが伸びて男の顔にうっすら影を作る。その、かすかな翳(かげ)りのことだ▼粋(いき)で渋いか、ただの無精(ぶしょう)に見られるかは、その人次第となろう。そんなふうに象徴的に「9時から5時まで」と言われる働き方が、この夏、様変わりしつつある。始業と終業を早めるサマータイムを取り入れる企業が、じわり広まっている▼「短夜(みじかよ)」「明易(あけやす)し」といった季語さながらに、夏の朝は5時には明るい。天然の照明と朝の冷気を無駄にするのは、思えばもったいない。夏時間を当て込んでの「アフター4商戦」も熱を帯びてきた▼夕刻の余暇利用も利点とされる。習い事、スポーツジム、家族とのひととき――。「朝早いのはつらいけど、この1時間は貴重です」という声を記事が伝えていた。小紙の調査によれば、主要企業の導入機運はかつてなく高いという▼国の制度としての夏時間は賛否を二分してきた。反対論の一つに残業があった。日が高くては帰れない。長く働かされるだけだ、と。だがこの夏は電力不足で、いわば早上がりのための措置だ。横並びで居残る企業文化を変える契機になるだろうか▼楽観主義者はドーナツを見るが、悲観主義者はドーナツの穴を見るのだそうだ。不足を嘆かず、ある電気を賢く使いながら暮らしや価値観を変えていきたい。思えば得難いチャンスである。

16/06 憂楽帳:日本酒学講師


 「本格的な造りの甘酒を飲んでみませんか」。マスターが杯を出した。飲んべえの私だが、砂糖の甘みが強い甘酒はどうも苦手。マスターはなおも勧める。「甘酒には2種類あるんです。酒かすを溶いて砂糖を加えるのと、米と米こうじで造るのと。これは長野県の酒蔵が、米と米こうじでしっかり造った自信作です」
 京都市左京区、鴨川のそばで居酒屋を営む伊東昭黄士( しょうじ )さん(59)は「日本酒学講師」(日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会認定)の肩書を持つ。伊東さんいわく「日本酒の案内人」。試験では酒の知識だけでなく、話術やプレゼン能力も問われ、全国でも143人(15日現在)しかいない。
 「日本酒は本来のおいしさを知ってもらえないまま、誤解されている」。そんな不満を持つ伊東さんは、日本酒が苦手な人には、あえて勧めたくなるという。店で日本酒に開眼したお客さんも多い。
 勧められた甘酒は、ふくよかでしっかりと米の味がした。「どうです。全然違うでしょう」。思わずお代わりをお願いした私に、日本酒学講師は「してやったり」の笑顔を見せた。【駒崎秀樹】
毎日新聞 2011年6月16日 大阪夕刊

12/07 憂楽帳:司法と福祉

 「正月に遊びに行っていい?」。年の瀬、離れて住む父に電話すると「来なくていい」と怒鳴られた。元日の夜。男(38)はやり場のない感情を抱えて河川敷をさまよい、高架下に標的を見つけた。以前と同じように。

 路上生活者を鉄パイプで殴り3人を殺傷した罪で起訴された男は、法廷で動機を聞かれ「八つ当たっちゃったんです」と言った。医師の鑑定結果は自閉症で、専門的なケアを受ける機会を逸していた。自分の言動が理解されずストレスをためこんだ時、解消するすべを知らず、より立場の弱い者にはけ口を求めるようになっていた。

 無期懲役の求刑に対し、東京地裁立川支部は5月末、男に殺意はみられず責任能力も不十分だったとして、懲役12年の判決を言い渡した。そして最後に「可能な限り障害に留意した処遇を」と付け加えた。

 司法と福祉の連携不足が多くの被害者と加害者を生んできた。再犯防止には福祉の力が必要だという認識を示した判決が、互いの距離を縮めるきっかけになってほしい。【磯崎由美】

毎日新聞 2011年7月12日 東京夕刊

12/07 憂楽帳:季節感

 日曜の午前6時、寺の雨戸と木戸を一斉に開けた。福岡市の禅寺・聖福寺で月2回開かれる座禅の日だ。夏も冬もなく、開け放たれた方丈(本堂)で、そろって禅を組む。寒さで鼻水が垂れても、暑さで汗が目に入っても、動いてはいけない。「セミの声だけを気にとめて」と老師。しかし何年過ぎても、考え事や足の痛さが気になる。

 「コーン」という木を打ち鳴らす音が響くと、座禅は終わる。すると休む間もなく、そうじが待っている。古雑巾をバケツで絞り、板の間や欄干をふく。終わったころ、座敷には冷茶と楊枝(ようじ)のついたようかんが待っていた。一息ついた時、のどを通る茶の涼が身と心に染みた。
 「節電の夏」が本格的に始まった。定時退庁を推進する市役所や照明を半減する企業。原発事故は今後、生活の全てを変えていくだろう。
 エアコンやテレビのある暮らしは、快適だ。でも、私たちは代わりに「季節感」をだんだん失ってきつつあるのではないか。禅寺で「さとり」を開こうなどとは言わないが、節電を機にこれまで遠ざかる一方だった自然を感じる術を取り戻したい。【反田昌平】
毎日新聞 2011年7月12日 西部夕刊

12/07 憂楽帳:司法と福祉

 「正月に遊びに行っていい?」。年の瀬、離れて住む父に電話すると「来なくていい」と怒鳴られた。元日の夜。男(38)はやり場のない感情を抱えて河川敷をさまよい、高架下に標的を見つけた。以前と同じように。

 路上生活者を鉄パイプで殴り3人を殺傷した罪で起訴された男は、法廷で動機を聞かれ「八つ当たっちゃったんです」と言った。医師の鑑定結果は自閉症で、専門的なケアを受ける機会を逸していた。自分の言動が理解されずストレスをためこんだ時、解消するすべを知らず、より立場の弱い者にはけ口を求めるようになっていた。

 無期懲役の求刑に対し、東京地裁立川支部は5月末、男に殺意はみられず責任能力も不十分だったとして、懲役12年の判決を言い渡した。そして最後に「可能な限り障害に留意した処遇を」と付け加えた。

 司法と福祉の連携不足が多くの被害者と加害者を生んできた。再犯防止には福祉の力が必要だという認識を示した判決が、互いの距離を縮めるきっかけになってほしい。【磯崎由美】

毎日新聞 2011年7月12日 12時50分

12/07 余録:ウナギ好きで有名な歌人の斎藤茂吉は…

 ウナギ好きで有名な歌人の斎藤茂吉は「吾(あ)がなかにこなれゆきたる鰻(うなぎ)らをおもひて居れば尊くもあるか」と詠んだ。歌ができぬ時、原稿が書けぬ時、ウナギを食べればたちまち思うままに筆が運んだ▲ウナギを食べると5分で目が輝いてきて、木々の緑の色まで違ってくると家人に話していたともいう。そこまでいれこむと、思うようにウナギが食べられなくなった戦時中がつらくなる。だが茂吉には秘策があったという▲日中戦争中に銀座のデパートでウナギの缶詰を大量に買い込んでいたのだ。食糧難になってからの日記「鑵詰(かんづめ)ヲ一ツ開イテ、二度ニ食ツタ、ソノオカゲカ少シク勉強シタ」が記すように缶詰でもウナギの霊験はあらたかだった(里見真三著「賢者の食欲」文芸春秋)▲昔の缶詰でしかウナギを楽しめなくなるのはウナギ好きには悪夢だ。だが今年は、土用の丑(うし)を前にしてウナギ店が仕入れ価格の高騰に苦しんでいるという。2年連続の稚魚の極端な不漁で養殖ウナギの生産量が減り、輸入ものも稚魚不足で高騰しているためだという▲そんなウナギの資源危機のなか、東大などの研究チームは太平洋西マリアナ海嶺(かいれい)付近で採取したウナギの天然卵の標本を世界初公開した。直径1・6ミリ、透明な膜に包まれた卵だ。長らく謎だったウナギの産卵の真実を今目にしていると思えば何とも神秘的に見える▲さて、卵のもたらす知見は完全養殖による量産化の道を開き、ウナギの資源枯渇を防げるか。ウナギ好きは気が気でないが、ちなみに茂吉は戦後何年か後にこんな歌を詠んだ。「十余年たちし鰻の鑵詰ををしみをしみてここに残れる」

毎日新聞 2011年7月12日 東京朝刊

12/07 原発の再稼働 混乱招くあいまいな統一見解

(7月12日付・読売社説)

 これで原子力発電所の再稼働問題を巡る混乱を収拾できるのか、懸念を拭えない。
 政府が原発の安全性を2段階で評価する新基準を、統一見解として公表した。
 定期検査中の原発は、各電力会社が再稼働に向けた1次評価を行う。大きな地震や津波など過酷な条件を想定し、どこまで耐えられるかを確認するものだ。
 この評価結果について原子力安全・保安院が「確認」し、さらに原子力安全委員会が「妥当性を確認する」としている。
 これとは別に、運転中の原発を含めた全原発を対象に、運転継続を認めるか、中止させるかを決める2次評価を実施するという。
 欧州で実施中のストレステスト(耐性検査)を参考に、安全評価を行うこと自体は意味がある。
 だが、見解にはあいまいな点が多く、問題が少なくない。
 一つは、テストの中身を具体的に示さないまま、再稼働の新たな条件としたことだ。
 テストでは、コンピューター上の模擬計算で緊急時の原発の状態を推定するという。欧州のテストは、原発を運転したまま実施しており、原発の再稼働問題とは結びつけていない。
 政府は再稼働の追加条件とした根拠をきちんと説明すべきだ。
 運転中の原発も、今後次々と定期検査に入り、停止する。このままでは電力不足が深刻化する。
 菅首相は最近、電力不足を補おうと、企業の自家発電の余剰分や、稼働していない火力発電所の調査を経済産業省に指示した。泥縄の対応そのものではないか。
 もう一つの問題は、原発の安全性と再稼働の是非を判断する責任体制が明確ではないことだ。
 法律上は、保安院に責任があるが、統一見解は、原子力安全委にも判断への関与を求めている。
 安全委の班目春樹委員長は「(我々が行う)安全性評価は、原発の再稼働の判断と関係ない」と述べ、個々の原発の判断に、関与することに難色を示している。
 具体性を欠き、かつ政府内の役割分担もはっきりしていない統一見解では、今後、新たな混乱が生じる可能性がある。
 そもそも、統一見解は、原発立地自治体に対する説得材料としてまとめられたものだ。
 だが、地元からは「テストの中身が不透明で、説明不足だ」などと不満の声が上がっている。国民の安心・信頼を確保するはずが、不安と不信を広げていると言わざるを得ない。
(2011年7月12日01時09分  読売新聞)

12/07 よみうり寸評

7月12日付 

 〈原発の安全性新基準に関する政府の統一見解〉などといえば、もっともらしいが、何のことはない◆菅首相と海江田経産相の閣内不一致を取り繕うためのものだ。新たな安全評価を2段階で行う。1次評価を設けて経産相の、2次評価で首相の顔を立てる◆が、安全性確認のストレステスト(耐性検査)は1次、2次の時期も内容も定かでない。首相が唐突にテストを持ち出し、経産相のはしごを外して始まった閣内不一致だ。場当たり指示のほころびを繕う統一見解もまた場当たり的でしかないようだ◆九州電力玄海原発などの再稼働は1次で判断するというが、見通しは不透明。地元自治体の不信感修復は難しく菅政権はいよいよ空疎、迷走の度を強めている◆首相の行動は対案なき「脱原発」に傾いても見え「疑似市民運動の野望家らしい振る舞い」「場当たり政治家」(西岡参院議長)と厳しい批判が一層強まった◆リーダーが思いつきで場当たり的な指示を連発すれば、部下は疲れ果て周囲の迷惑は募るばかりだ。
(2011年7月12日13時55分  読売新聞)

12/07 石巻漁港に活気戻る…スルメイカは2倍の値



震災後初めて行われた競りでにぎわう魚市場(12日午前、石巻市で)=野本裕人撮影
 全国3位の水揚げ量を誇る宮城県石巻市の石巻漁港で12日朝、震災後初めて水揚げがあり、競り人の威勢の良い掛け声が久々に魚市場に響き渡った。
 水揚げされたのは、スルメイカやカレイ、銀ザケなど約2トンで、地元の漁船9隻が近海で漁獲した。スルメイカの競りでは、5キロあたりの最高値が震災前の2倍の4500円をつけるご祝儀相場となった。
 同漁港は津波にのまれ、冷凍施設なども損壊。この日揚がった魚は、護岸に設けた仮設テントに並べられ、水揚げ用の氷は、近くの製氷会社から提供を受けた。
 地盤が70~80センチ沈下したため、満潮時には荷さばき場が水浸しになるが、競り人の末永信幸さん(54)は「これをきっかけに市場を震災前と同じように盛り上げていきたい」と話した。
(2011年7月12日12時55分  読売新聞)

12/07 Intl assistance vital for South Sudan

The Yomiuri Shimbun

A newly independent country in North Africa has got off to an uncertain start. The country needs support from the international community until it can move ahead on its own.

South Sudan, officially the Republic of South Sudan, became the 54th independent nation on the African continent when it officially separated from Sudan on Saturday.

Over the past half-century, the Sudanese people suffered from civil war and famine that repeatedly swept what was then Africa's largest country by land area, as the Arab Islamists of the north monopolized power and oppressed the black Christians of the south.

Two million people are said to have died in the second civil war starting in 1983, and 4 million to have been driven from their homes.

Considering the history of hardship they have faced, independence must be a long-awaited goal for South Sudanese citizens.

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Boundary concern remains

The Comprehensive Peace Agreement was signed in 2005 to end the second civil war, opening the way for independence. The agreement called for choosing between coexistence and separation after six years of joint rule by the parties to the civil war. In a referendum held in January, 99 percent of south Sudanese citizens voted for separation and independence.

A matter of concern is that areas remain where the boundary line has yet to be drawn between the south and north. Sudan is an oil-producing country, and major oil fields straddle the southern and northern parts of the country. It has yet to be decided which side these fields belong to.

Landlocked South Sudan has no option but to rely on Sudan for transport, refining and shipment of crude oil produced at its oil fields. In the past six years, the north and south agreed to equally split the income from oil fields in the south. They have remained apart in negotiations on the split ratio to be used after independence.

In defiance of the peace agreement, the north Sudanese administration led by President Omar Bashir has been stationing military troops in oil fields near the boundary. The north, as promised, should withdraw its military forces in line with progress in the mobilization of U.N. peacekeeping forces so that the boundaries can be drawn peacefully.

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Need for cooperation

Sudan and South Sudan need to make their own efforts to establish new cooperative relationships and become independent from each other. The international community should spare no effort in offering assistance to help them achieve that goal.

China, above all, has a responsibility to work toward stabilizing relations between Sudan and South Sudan. This is because China, out of the desire to secure oil resources, has helped to sustain the Bashir administration, which has pursued inhuman policies.

To help maintain peace and assist development in the newly independent country, the U.N. Security Council has decided to send an additional 8,000 peacekeeping troops. Japan has been asked whether it can dispatch Ground Self-Defense Force personnel.

In addition to insufficient infrastructure services such as water supply and roads, South Sudan has a low literacy rate and lacks human resources.

The Japan International Cooperation Agency and other Japanese organizations have undertaken construction of river ports and provided agricultural assistance in what is now South Sudan.

In addition to continuing such cooperation projects, Japan must earnestly look into the possibility of taking part in the new U.N. peacekeeping operation plan that will sustain nation-building efforts such as road construction.

(From The Yomiuri Shimbun, July 10, 2011)

(Jul. 12, 2011)

12/07 ダ・ビンチ幻の作品発見、ロンドンで展示へ

ロンドンのナショナル・ギャラリーに展示されるレオナルド・ダ・ビンチのサルバトール・ムンディ(AP)
 【ニューヨーク=柳沢亨之】イタリア・ルネサンスの巨匠レオナルド・ダ・ビンチ(1452~1519年)がキリストを描いた油絵が米国内で見つかり、ロンドンのナショナル・ギャラリーで11月に展示されることになった。
 AP通信などが伝えた。
 この油絵は1500年ごろの作品「サルバトール・ムンディ」(救世主)。ダ・ビンチの作品発見は20世紀初頭以来で、約2億ドル(約160億円)の価値があるとされる。
 2005年に米国の収集家が購入した油絵を専門家が調査し、ダ・ビンチの作品と確認した。
(2011年7月12日19時08分  読売新聞)

12/07 Man ignores teen's rape in flowerbed


The 15-year-old girl was walking alone through Church Street Mall at Parramatta, in Sydney's west, shortly after 2am on Sunday when she was approached by two strangers.
Police have described them as being of African appearance.
Detective Superintendent Maria Rustja said the girl had been at a function with friends but had decided to meet another group of people.

"She was walking back through Church Street Mall on her own, when she was approached by the two men," she told reporters today.
"The males then pulled her into a garden bed, adjacent to St John's church, on Church Street Mall, where she was indecently assaulted."
The girl called out for help when a man walked past but he didn't respond, Detective Superintendent Rustja said.
"While there is no legal obligation to render assistance, certainly there is a moral one," she said.
"We would hope that members of the community that saw a girl in such distress would certainly come on board and give anyone a helping hand, or at least call the police, if they saw something like that."
But police aren't ruling out the possibility the man might not have heard her screams for help.
"He might have had ear plugs and an iPhone," Detective Superintendent Rustja said.
"He might have been under the influence of alcohol and been unsure of what he heard."
She called on the man to contact police.
"We would love to hear from you. Anything that you would have to say to us, we would be very happy to receive a phone call," she said.
Police will review CCTV footage as part of their investigation.
"We have got a substantial amount of CCTV footage and our officers are currently working on that," Detective Superintendent Rustja said.
AAP


Read more: http://www.smh.com.au/nsw/man-ignores-teens-rape-in-flowerbed-20110712-1hbtq.html#ixzz1RtTwO941

12/07 Family Differences, Global Issues

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12/07 5 Myths About Your Penis

Tuesday, July 12th, 2011 | View Comments

You may think you know your penis like the palm of your hand, but you probably believe at least one of these myths about it.
By Jud Chandler
Gay or straight, old or young, men are preoccupied with their penises. It’s easy to understand why, since they’re so critical for so many things … okay, two things, but they’re both reallyimportant things. As with anything people are obsessed with, there are lots of myths surrounding penises. Thing is, much like myths about things like hair loss, the common cold, and Justin Bieber, a lot of what’s said is false. (Though we’re pretty sure it’s true that Bieber wears a wig.) So these are 5 myths about your penis.
MYTH #1: Women care more about size than menGuys get, ahem, hung up on penis size because they believe it’s an indicator of masculinity. But they also fear that the size of their junk will make woman laugh … or cry. But here’s the thing: While the British Journal of Urology found that 55 percent of men felt the size of their penis was inadequate, 85 percent of women said their partner’s size was satisfactory. So guys care way more about size than woman. Studies have also shown that women care more about girth than length. Why? Well, the first two or three inches of a vagina contains hundreds of super-sensitive nerve endings. So relax — as long as you’re not micropenised, you’re fine.
MYTH #2: Your boner has no bone in itUh, that’s actually true — there is not, in fact, a bone in your penis. But you can still break the thing like a bone. Allow us to explain! Let’s say your lady is on top during sex; she gets a little too enthusiastic, you slip out of her as she’s bouncing up, and she slams down on top of your penis on the way down. There’s a loud snap, which is the sound of membranes in the shaft tearing, and the blood that normally keeps you hard leaks out to the rest of your shaft. The result is a bruised, swollen, painful, and sickeningly bent penis. If that were to happen — and we shouldn’t have to tell you this — go the hospital immediately. Left untreated, a penile fracture can cause permanent erectile dysfunction, a boomerang-shaped dick, and pain during sex when you do manage to get it up.


MYTH #3: Big feet, big penisThere is no scientific evidence to support that a dude’s junk is in any way connected to the size of his feet. But a 2011 study by South Korean researches found that a man’s fingers (not his hands) may be related to the size of his junk. After measuring 144 flaccid and “stretched” penises, researchers — who that year were shoo-ins for the “Worst Job in Korea” award — concluded that guys who have index and ring fingers that are close to the same size are more likely to have bigger dongs. 
MYTH #4: Erectile dysfunction happens to everyoneImpotence affects more than 18 million dudes in the U.S., so it’s not uncommon … but it doesn’t affect everyone. It’s one thing if you slug too much whiskey and can’t get it up one night — that does happen to pretty much everyone. (Except non-drinkers, but their lives are empty in so many other ways.) It’s full-blown ED if you fail to achieve an erection more than 20 percent of the time. And that can be caused by lots of stuff. In general, your penis is as healthy as the rest of you, so things like a lousy diet, drug abuse, smoking, lack of exercise, and the godd*mned diabetes can leave you limp. But more often than not, the causes are actually just psychological.
MYTH # 5: If you’re uncut, you’re in the minorityYes, there are more circumcised dicks in the U.S. than there are uncircumcised. But worldwide, that’s not at all the case. Circumcision is still widely practiced in religious ceremonies, for cosmetic reasons, and because the World Health Organization says it lowers the risk of HIV infection in heterosexuals by 60 percent. The Center for Disease Control estimated in 2009 that 65 percent of newborns in the U.S. were circumcised. Outside of the country, however, only about 30 percent of males ages 15 have gone under the knife.


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