全国3位の水揚げ量を誇る宮城県石巻市の石巻漁港で12日朝、震災後初めて水揚げがあり、競り人の威勢の良い掛け声が久々に魚市場に響き渡った。
水揚げされたのは、スルメイカやカレイ、銀ザケなど約2トンで、地元の漁船9隻が近海で漁獲した。スルメイカの競りでは、5キロあたりの最高値が震災前の2倍の4500円をつけるご祝儀相場となった。
同漁港は津波にのまれ、冷凍施設なども損壊。この日揚がった魚は、護岸に設けた仮設テントに並べられ、水揚げ用の氷は、近くの製氷会社から提供を受けた。
地盤が70~80センチ沈下したため、満潮時には荷さばき場が水浸しになるが、競り人の末永信幸さん(54)は「これをきっかけに市場を震災前と同じように盛り上げていきたい」と話した。
(2011年7月12日12時55分 読売新聞)
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