◇新時代の協働へ徹底議論を
ツイッターなどソーシャルメディアと、新聞などマスメディアは今後、どう協働していくべきか--。新時代での新聞改革やその情報発信のあり方を巡り、毎日新聞は2月以降、社内での研究会(記者、営業職など計約550人が参加)を続けてきた。私は2月2日付の本欄で、「今後、新聞記者はソーシャルメディアを活用し、読者との『双方向』対話を深めるべきだ」と訴え、記者ができる範囲で取材の過程を公開したり、ネット上に拡散する誤情報を記者が指摘することなどが、今後の新聞の課題だと訴えた。だがこれには反論も多い。新時代に向けた議論の中身と、試みの一部を報告したい。
「記者ができる範囲で取材過程を公開する」。私のこの主張に関して、研究会では、30代の生きづらさを報告した毎日新聞くらしナビ面の連載「リアル30’s」(1月)の取材班が報告した。