東京電力福島第一原子力発電所4号機で、放射性物質を含む汚染水が増え続け、タービン建屋の水位が約10日間で20センチ上昇したことが明らかになった。
原子炉建屋地下にも水深約5メートル、水量4000トンの汚染水がたまっていることを経済産業省原子力安全・保安院が明らかにしており、その処理が新たな課題として浮上している。
東電は2号機の高濃度汚染水を集中廃棄物処理施設に移す作業を進めているが、施設の収容可能量は当初の半分程度になる見込みで、他号機の汚染水処理のめどは立っていない。
東電によると、4号機のタービン建屋地下の水深は13日に0・9メートル、22日午後6時には1・1メートル。約10日間に20センチ上昇した。隣接する3号機では原子炉冷却のため1時間当たり約6トン注水されている。東電は炉から漏れた水が、3、4号機のタービン建屋を隔てる壁の亀裂などから4号機側に漏れていると見ている。
(2011年4月23日14時20分 読売新聞)
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