全国各地の公営ギャンブルは震災直後に軒並み休止になったが、岐阜県などが出資する県地方競馬組合は震災後も笠松競馬のレースを開催。3月末と4月前半は前年同期比4割増の売り上げを記録した。「開催には賛否両論あったが、動かなければ何も生まれない」と県笠松競馬支援室。競馬場ではチャリティーオークションを開いたり収益の一部を義援金に充て、これまでに計約315万円を被災地に寄付した。
県が実行委員会に入っている「高橋尚子杯ぎふ清流マラソン」も予定通り5月15日に岐阜市で開催される。一般ランナーのエントリーは既に締め切られていたが、震災後、「チャリティーエントリー」と銘打ち、2000人の出場者を追加募集。25日の締め切りまでにほぼ定員に達した。1人6000円の参加費は全額、義援金になる。
今月18日には、2月の東京マラソン3位の埼玉県職員、川内優輝選手と、昨年アジア大会2位の北岡幸浩選手の参加が発表された。県担当者は「他の大会が中止になる中、選手が調整の場を求めた面もある」と話す。
県などは、高山や下呂など不振が続く観光地のてこ入れのため、宿泊料の一部を義援金に回したり、東北の特産品を振る舞うキャンペーンで宿泊を呼び掛けている。
毎日新聞 2011年4月23日 14時09分
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