東日本大震災によって仙台市で「震度7」を記録していたことが、神山真・元東北工業大教授(地震工学)の分析で分かった。
気象庁は仙台市の震度を「6強」と発表していたが、栗原市に並ぶ最大震度の揺れに見舞われた地域もあった。
同大は独自に、仙台、多賀城、名取の3市の学校に地震計20台を設置している。大震災の3月11日、このうち17台で揺れの観測に成功。神山元教授が観測値を基に震度を計算したところ、仙台市若林区の七郷中で「震度7」、太白区の東長町小、宮城野区の岩切中、泉区の七北田中で「震度6強」となった。
揺れの強さを表す指標である「加速度」も、七北田中で1853ガルを観測、阪神大震災での最大値818ガルの2倍以上となった。神山元教授は「地震計を多く設置すれば地域ごとの揺れが詳しく分かり、適切な初動対応につながる」と話している。
(2011年4月29日22時02分 読売新聞)
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