東日本大震災の津波に流され、岩手県大槌町の民宿の屋根に乗り上げた遊覧船「はまゆり」の撤去作業が10日、始まった。
この日午後、地元住民らが見守る中、造船業者がクレーン2台を使い、109トンの船体を、高さ約5メートルの屋根からゆっくりと平地に降ろした。11日以降、燃料を抜き取り解体し、来月上旬頃には作業を終える。
はまゆりは、同県釜石市所有で1997年に就航。釜石湾内の周航に使われており、隣の大槌町で点検中に流された。津波の恐ろしさを伝えるモニュメントとして保存する案もあったが、住民に恐怖感を抱かせるとして解体が決まった。
(2011年5月10日19時11分 読売新聞)
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