民間の調査機関「労務行政研究所」は27日、主要企業の今年夏のボーナスが平均68万8146円となり、昨年夏と比べて6・4%増えたと発表した。
春闘交渉の最終盤に東日本大震災が発生し、労使交渉を早めに妥結させた企業も多く、震災の影響は限定的だった。
調査は、産業別労働組合に加入する東証1部上場企業が対象で、春闘の労使交渉が4月15日までに妥結した132社分を集計。平均妥結額は昨年夏の実績(64万6782円)より4万1364円増え、2年連続で対前年比プラスだった。
今春闘は、労働組合の要求に対する大手企業の集中回答日が震災発生直後の3月16日だったことから、被害が不明なまま交渉を妥結させた企業も多い。同研究所は「被害状況によっては、冬のボーナスを下げる企業もあるのでは」としている。
(2011年4月27日18時51分 読売新聞)
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