Tuesday, May 10, 2011

02/05 津波避難呼びかけ続けた女性職員、遺体で発見

 東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた宮城県南三陸町で、防災無線で住民に避難を呼びかけ続け、行方が分からなくなった町危機管理課の遠藤未希さん(24)と見られる遺体が、町中心部に面する志津川湾で見つかった。

 4月23日、志津川湾の沖約700メートルで捜索隊が発見した。家族が、足に結ばれていたミサンガや肩のあざなどから確認したという。詳しい検視が行われており、近く家族に引き渡される。

 遠藤さんは震災発生時、防災対策庁舎2階の放送室から、「高台に避難してください」と繰り返し防災無線で呼びかけていた。津波が迫ったため放送室を出た後、庁舎が津波にのまれ、行方が分からなくなった。

 遠藤さんの母美恵子さん(53)は「家に帰ってきてくれるだけでもありがたい。『よく働いたよ』とねぎらってあげたい」と話している。

(2011年5月2日13時22分 読売新聞)

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