Tuesday, May 10, 2011

02/05 よみうり寸評

5月2日付 

 2009年10月から翌年12月まで9部にわたり本紙に連載された〈民主イズム〉が大幅加筆のうえ〈背信政権〉と改題、中央公論新社から10日、刊行される◆民主党政権の発足から東日本大震災までの日々を読売新聞政治部、社会部の合同取材班が追った。新しいタイトルが示すように政権交代の大きな期待に反する政権迷走のドキュメントだ◆「政治を変えるというのは、わくわくする喜び」「とことん国民のための政治を作る。そのためには脱・官僚依存の政治を」と鳩山由紀夫前首相がこう言って民主党政権はスタートした◆が、ここまでは鳩山・小沢・菅のトップリーダー3人がトロイカといわれながら、それぞれに迷走しては支持率を大きく落とした◆鳩山氏は普天間の大迷走と自身の月1500万円の「子ども手当」問題。小沢氏は「政治とカネ」を今もひきずり、菅氏は今や危機管理で首相の資質を問われている◆政治のリーダーシップが強く求められる今、政権はこの国難をどう打開していくのか。見つめよう。

(2011年5月2日14時30分 読売新聞)

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