高速道路とJR、航空各社は9日、ゴールデンウイーク(4月28日~5月8日)の利用状況を発表した。
東日本大震災の影響で、鉄道や航空の利用者が減少した一方、高速道路は、震災の影響が少なかった地域を中心に渋滞回数が大幅に増えた。
高速道路の交通量は、福島第一原子力発電所の事故で一部通行止めが続く常磐道で前年の8割程度に減少したが、東北道では被災地に向かう車両などでほぼ前年並み。全国的には、30キロ以上の渋滞が前年より39回多い92回発生した。高速会社関係者は「休日上限1000円が中止される見通しのため、駆け込み需要が起きたのでは」とみている。
JR6社の乗客数は約913万人で、前年比89%と過去最大の落ち込みを記録。なかでも、被災地の路線を抱えるJR東日本の乗客数は、東北新幹線が同67%、秋田新幹線も同39%となり、管内全体では同73%に減った。一方、九州新幹線の博多―鹿児島中央間が全線開通したJR九州は、乗客数が前年から2割以上増え好調だった。
(2011年5月9日20時47分 読売新聞)
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