2011年5月11日17時53分
枝野幸男官房長官の11日午後4時の記者会見の内容は次の通り。
【出荷停止の解除】
出荷制限の解除について報告する。福島県の一部地域において産出されたホウレンソウなどの非結球性葉菜類、キャベツなどの結球性葉菜類及びブロッコリーなどのアブラナ科の花蕾類について出荷制限を解除することとし、福島県知事に指示した。
【東京電力賠償スキーム】
――東電から政府要望への回答がきたと思うが、受け止めを。
これで被災者に対する賠償などについての支援をどういうふうに組み立てていくかというスタート台に立てた。
――この後関係閣僚会合が行われるが、回答受けて新たな段階に入るのか。
そうだ。これで一つの前提は整った。
――決定までのスケジュールは。
大変重要なことだ。様々な広範な検討が必要だ。現時点では、できるだけ早くということだ。
【エネルギー基本計画】
――首相が会見でエネルギー基本計画の見直しを表明したが、自然エネルギーなどの検討をどう進めていくか。
これからそういった方向への検討を始めていく。
――首相は再生可能エネルギーを増やす方向性は打ち出したが、原発については言及がなかった。検討結果によっては原発は予定通り、ということもあり得るのか。
自然エネルギーの比率を高めていこうと。それから原子力の安全性を高めていこうと。そして今の基本計画については、もう一度白紙で検討しようと。その三つに尽きる。
――現在の基本計画にも安全性を高めるという記述はある。例えば、原発が50基だったら危険だが、40基だったら安全という議論にはならないが、どういう視点で検討していくのか。
それはまさにこれから検討していく。
【原発事故検証】
――原発事故の検証について、細野首相補佐官が首相の危機対応についても検証の対象になると発言しているが、同じ認識か。
総理だけではなく、私や細野補佐官も含め、政府か東電、全体の事故にいたるまでのプロセス、事故発生後のプロセスは全て検証しなければいけない。そうしたことを第三者性を確保した中で検証して頂ける委員会を立ち上げるべく準備を進めている。
――事故発生以前の自民党政権から続く事故までの経過については、検証の対象にならないのか。
もちろん全てだ。なぜ事故になったのか。なぜ事故を事前に抑止できなかったのかということが一つの大きなポイントだ。制度的な問題もある。そういったもの全て含める。同時に事故発生以降の対応策が万全であったという思いで進めてきているが、本当に万全であったのかということは第三者的に客観的に検証してもらう。
――官邸内の議事録も、検証委員会に提出するか。
原子力災害対策本部などについては、一定の議事メモは残っていると思うが、危機管理、危機対応なので議事録をとるような場がほとんどなかったというのが実態だ。多分この間の記憶に基づく証言を求められることになるだろう。
――検証結果の公表はどうするのか。
結果だけでなくて、プロセスも含めて全面公開をしようと思っている。
【首相の責任】
――東電役員は事故の責任をとって辞職の意向を示しているが、首相が責任をとって辞めるということはないのか。
総理が昨日、原発事故について国にも責任があるという趣旨のことを言ったのは、まさにこの大きな意味でのこの国の原子力政策は国が推進をしてきたという大きな意味での政府としての責任ということをおっしゃった。
【沖縄政策協議会】
――開催日は。
沖縄県とも相談しなければいけないので、5月下旬にはということで調整をお願いしているが、確定したかどうかという報告は受けていない。
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