官邸側の強い要望で東電が工程表に盛り込んだのが、収束作業に携わる作業員の環境改善だ。
労働条件が悪化する夏場に向け高い放射線量の中で働く作業員の健康を考慮し、宿泊、休憩施設の改善に重点が置かれた。
作業員が寝泊まりする「Jヴィレッジ」に1600室の仮設の寮を建設して、7月以降利用できるようにするほか、発電所内に現在3か所ある休憩所を10か所に増設させる。食事の充実も始めた。
これまでに外部被曝 (ひばく) が100ミリ・シーベルト以上の作業員は30人に上る。作業の長期化に伴う被曝の軽減対策として、高濃度の汚染水が流れる配管やホースを鉛でできたマットで覆うなどの遮蔽工事を進めるほか、放射線の遮蔽効果がより高い防護服を用意していくという。
(2011年5月18日10時10分 読売新聞)
No comments:
Post a Comment