東京電力福島第1原発の事故で、東電は10日、3号機使用済み核燃料プールの水から高濃度の放射性物質を検出したと発表した。セシウム137(半減期約30年)は1立方センチ当たり15万ベクレルなど、先月18日に発表した2号機プールとほぼ同レベルで、通常運転時の炉水に比べて約1000倍。東電は「炉内の放射性物質が水蒸気などを通じて溶け込んだ」として、プール内の燃料溶融は否定している。
東電によると、今月8日にコンクリート圧送車でプール内の水を採取した。主要な放射性物質の濃度はいずれも1立方センチ当たり▽セシウム137、15万ベクレル▽セシウム134(同2年)14万ベクレル▽ヨウ素131(同8日)1万1000ベクレル--だった。
また、東電は10日、3号機プール内の映像を公開した。4号機のプールに比べてがれきの散乱が目立ち、プール下部にある使用済み燃料も見えない状況だった。【岡田英、日野行介】
毎日新聞 2011年5月10日 20時41分(最終更新 5月10日 22時43分)
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