Sunday, April 10, 2011

東日本大震災:余震、海洋プレートで発生か 筑波大准教授


 7日深夜に起きたマグニチュード(M)7.4の東日本大震災の余震について、八木勇治・筑波大准教授(地震学)は「沈み込む海洋プレート内で発生したとみられる」と説明する。同震災の本震で沈み込んだ海洋プレートが圧縮されて力が働き発生したと考えられ、「幸い震源が深かったため津波が起こりにくかった」と話す。

 今後も余震に注意が必要だが、八木准教授によると、同じメカニズムで誘発される海溝付近の地震発生の可能性が高まっている。海溝寄りのプレート内大地震に分類される昭和三陸地震(1933年)のような津波を起こすタイプの地震で、「今後しばらくは十分な警戒が必要」と話す。

 国内史上最大のM9.0を記録した東日本大震災では、気象庁が観測したM5以上の余震は396回(8日午前8時現在)で、400回に迫ろうとしている。

 過去10年に日本全体で起きたM5以上の地震は年平均120回程度で推移したが、大震災1カ月足らずで3年分を超えた。【下桐実雅子】

毎日新聞 2011年4月8日 12時51分

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