東京電力は30日、福島第一原子力発電所で作業にあたった2人の被曝 (ひばく) 線量が、3月末の時点で200ミリ・シーベルトを超えていたと発表した。
このうち1人は240・8ミリ・シーベルトに達し、緊急措置として国が引き上げた線量限度の250ミリ・シーベルトに近い放射線を浴びていた。東電は、外部被曝が150ミリ・シーベルトを超えた作業員を現場から外す措置を4月中旬からとっており、高線量を浴びた作業員が次々に撤退することで、収束に向けた作業に遅れが出る恐れもある。
東電は、放射線を体外から浴びる「外部被曝」が先月末までに100ミリ・シーベルトを超えた21人(社員18人、協力会社作業員3人)について、放射性物質の吸引などによる「内部被曝」の線量を測定した。その結果、両方の被曝を合わせて200ミリ・シーベルト以上が2人、150~200ミリ・シーベルトが8人、150ミリ・シーベルト未満が11人だった。21人のうち7人は外部被曝が150ミリ・シーベルトを超えたため、現場の作業からすでに外れている。
(2011年4月30日13時03分 読売新聞)
No comments:
Post a Comment