中部電力は28日、定期検査中の浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)3号機について、7月にも運転を再開する前提で2012年3月期の業績見通しを作成したと発表した。
電力需要がピークを迎える夏場に安定供給を続けるには、浜岡原発3号機の運転再開が必要と判断した。
ただ、東京電力福島第一原発の事故を受けて、静岡県など地元自治体の間では、原発に対する不安が高まっており、中電の計画通り運転が再開できるかどうかは、不透明な情勢だ。
中部電力の水野明久社長は記者会見で、「スケジュールありきではなく、浜岡の安全性をしっかりと説明することが重要」と述べ、地元の理解を得た上で再開したいとの考えを強調した。
しかし、静岡県の川勝平太知事は28日、記者団に「ソフト面、ハード面とも東日本大震災を受けての対応はできあがっていないので、今の状況で7月の再開は極めて厳しい」と述べた。
(2011年4月28日20時35分 読売新聞)
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