【ワシントン=小川聡】米原子力規制委員会(NRC)のビル・ボーチャード運転担当常任理事は28日、同委員会の公開会合で、福島第一原発事故について「状況は明らかに改善している。しっかり安定しているとは言えないが、激しい変化はなくなり、日本の当局に正しく対応する時間的余裕を与えている」と報告した。
収束に向けた東京電力の工程表についても「長期的な復旧に向け、明らかな前進だ」と評価した。
同委員会は福島の事故を受け、テロやハリケーンなどで原発の外部電源が失われた際の対処について議論した。米国の104原発のうち、60原発は自家発電を持つが、44原発は蓄電池だけで最大4時間しか対処できないという。ヤツコ委員長は「外部電源復旧に時間がかかる事例をたくさん見ている。4時間で十分とは思えない」と懸念を示した。
(2011年4月30日00時31分 読売新聞)
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