Saturday, July 2, 2011

02/07 よみうり寸評 - 節電の夏を知恵を絞って乗り切ろう


7月2日付

 節電のため照明を消したオフィスの写真が昨日の小紙朝刊1面(東京本社版)に載っていた。薄暗い。社員の手元をスタンドのあかりが照らす様子は「夜間飛行の機内のようだ」と記事にある◆電力不足に対応するため政府は照明節約に加えエアコンも設定室内温度を高めにするよう呼びかけている。オフィスだけでなく家庭での取り組みも大切という◆この夏は暑い「夜間飛行」になる。ただ耐えて過ごすしかないのか。東京都荒川区は「街なか避暑地」を考え出した◆区施設のロビー、集会室にエアコンを利かせ区民に「避暑地」として開放する。お茶を出したりもする。その間、家のエアコンは止まるので区全体では節電になる。エアコン節約による区民の熱中症も減ると期待する◆福井県も、暑い日中こそ家のエアコンを切って映画館や買い物へ行こうと呼びかけている。「昼涼み」だ。協賛店の割引サービスもある◆大幅節電に成功した家庭に特産品などを贈る自治体もある。節電の夏を知恵を絞って乗り切ろう。
(2011年7月2日14時09分  読売新聞)

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