2011年5月18日13時10分
東日本大震災で被災した東京電力福島第一原発2号機で18日午前、作業員が原子炉建屋内に入り、中で復旧作業ができるかどうかを確認した。圧力抑制室での爆発事故後、2号機で原子炉建屋に作業員が入るのは初めて。
建屋内は核燃料プールから出ているとみられる蒸気が立ちこめ、作業の妨げになっている。東電は今後、プールに循環型冷却装置を取り付けて燃料を冷やし、建屋内の蒸気を減らす計画だ。
この日は空気ボンベをかつぎ、マスク、雨がっぱ、防護服姿の作業員4人が建物の中で放射線量を測った。2号機の建屋には4月18日にロボットが入ったが、湿度が90%を超え、監視用カメラが曇って奥に進めなかった。その際、入り口付近で毎時4・1ミリシーベルトだった。
冷却装置は空冷と水冷の混合タイプで、設置工事の準備を進めている。経済産業省原子力安全・保安院の許可が得られれば、今週中にも設置にとりかかるという。(坪谷英紀、杉本崇)
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