2011年3月21日11時21分
出光興産は21日、宮城県塩釜市の油槽所が復旧し、宮城とその周辺地域へのガソリン、灯油、軽油の配送を再開したと発表した。東日本大震災の発生後は日本海側の秋田県や新潟県から配送していたが、今後、宮城県発に切り替え、配送時間を短縮する。
設備は大きな損傷を受けておらず、電気の復旧に合わせて運用を再開した。21日午前10時30分に愛知県を出発したタンカーが着岸し、ガソリン1050キロリットル、灯油470キロリットル、軽油490キロリットルの計2010キロリットルを荷揚げ。同社の13台の輸送車が1日2回ずつ、宮城県と周辺地域に配送する計画だ。ただ、営業可能なスタンドすべてにガソリンが届くには数日かかる。
油槽所の貯蔵能力は2万6千キロリットル。これまでは8620キロリットルの在庫があったが、自衛隊などに優先的に出荷していた。当面は、出光だけではなく石油連盟に加盟する5社が共同で利用し、被災地への配送を急ぐ。
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