Tuesday, April 12, 2011

12/04 沖合30キロのヨウ素、法が定める限度の2倍

 文部科学省は12日、福島第一原発沖合約30キロの海面付近で11日採取した海水から、原子炉等規制法が定める原発区域外の海水濃度限度の約2倍にあたる放射性ヨウ素131を1リットルあたり88・5ベクレル、同セシウム137を71・0ベクレル検出したと発表した。

 いずれも3月23日以降の観測では最高値。濃度限度はヨウ素131が1リットルあたり40ベクレル、セシウム137が同90ベクレル。

 同省は12日、汚染水の周辺海域への拡散予測速報も初めて公表した。それによると、放射性物質を含む海水は今後沿岸に滞留せず、沖合東約100キロから600キロ付近まで拡散するが、濃度は薄まるとしている。予測は、独立行政法人「海洋研究開発機構」が同原発から高濃度を含む汚染水が排出されたことを前提に計算。その結果、セシウムの場合は4月11日で東約100キロ前後まで到達。5月15日段階では東約500キロ程度まで拡散するが、濃度は限度の10分の1以下になるという。

(2011年4月12日22時51分 読売新聞)

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