Tuesday, April 19, 2011

19/04 福島第1原発:伊が原発再開を断念 国民投票前に反対強く

 イタリア政府は19日、同国の原発再開に関する議論を無期限で凍結することを上院に伝えた。これまでは凍結期間を1年間としていた。事実上、再開を断念したとみられる。福島第1原発の事故を受けて反対世論が高まり、再開の是非を問う6月の国民投票での敗北が懸念されていた。

 これで6月12、13日に予定されていた国民投票は実施されない公算が大きくなった。イタリア政府は3月23日、原発再開の候補地選定などについて1年間、議論を凍結することを決めていた。

 イタリアは旧ソ連のチェルノブイリ原発事故を受けて1987年に国民投票で原発廃止を決定。しかしエネルギー需要の80%以上を輸入に頼っていることから、ベルルスコーニ政権は再開方針を表明。ことし1月、憲法裁判所が野党の求めに応じて国民投票実施を認める判断を下した。(共同)

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