大成建設(本社・東京都新宿区)は、無人化(ロボット)技術で福島第一原発復旧のスピードアップを目指す。
原発の敷地内には、大量のがれきが残り、作業の障害になっているが、今でも放射線量が高く、人を使った長時間の作業が難しい。
がれき撤去に、無人のブルドーザーやパワーショベル、ダンプなどをオペレーターが映像を見ながら遠隔操縦する無人化施工システムを導入する。大手ゼネコンなど15社が共同で技術開発しているもので、GPS(全地球測位システム)や無線LANも取り入れ、精密な作業ができる。
人が近寄れない場所でも作業ができるため、1991年の雲仙・普賢岳(長崎県)の大火砕流や2000年の有珠山(北海道)の噴火の復旧作業など100件以上の工事に使われている。
(2011年3月30日21時41分 読売新聞)
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