東京電力は18日、福島第一原子力発電所2号機の使用済み燃料プールの水から、高濃度の放射性物質を検出したと発表した。
プールからあふれた水を受けるタンクから16日に採取した水を分析した結果、放射性セシウム134が1立方センチ・メートルあたり16万ベクレル、セシウム137が同15万ベクレル、ヨウ素131が同4100ベクレル検出された。東電は「圧力が高まった格納容器から漏れ出た放射性物質が溶け込んだ可能性が高い」と見ているが、プールの燃料棒が破損している可能性も否定できないという。
一方、経済産業省原子力安全・保安院は18日、4号機原子炉建屋地下1階で汚染水が約5メートルの深さでたまっているのが見つかったと発表した。濃度は不明だが、4号機の復旧作業には汚染水をまず処理する必要があり、障害がまた増えたことになる。汚染水の水深について、保安院は同日午前中に「約20センチ」と公表したが、その後訂正した。
(2011年4月18日23時23分 読売新聞)
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