東京電力は18日、福島第一原子力発電所の1、3号機で、空気の力で原子炉を冷却する「空冷」方式を導入する方向で検討を始めたことを明らかにした。
海水を引き込んで除熱する「水冷」方式に比べ、冷却効率は高くないが、簡易に設置できるのが特徴だ。「空冷」方式の導入は日本では初めてになる。
導入が検討されているのは、フランスの内陸にある原発などで採用されている「エアフィンクーラー」。原子炉を冷やすのに使った水を循環させる配管の一部に多数の薄い金属板(フィン)を付けて表面積を増やし、ここにファンで空気を当てて配管ごと冷やす方式が一般的だ。原子炉建屋の脇に箱形の構造物を設置。この中に配管を引き出して、外気を送り込む方式が検討されている。
(2011年4月18日21時37分 読売新聞)
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