2011年4月8日 夕刊
東京電力は八日、東日本大震災が起きた直後の福島第一原発の原子炉内水位などのデータを初めて公表した。1号機の炉内水位が急激に低下していたことが分かった。
公表が遅れたことについて東電は「報道機関に言われたから出した。隠していたように言われるのは心外」と説明している。
公表したデータは三月十一日夜から十三日朝にかけての1~3号機の炉内の水位や圧力など。それによると、1号機では十一日夜から水位が急激に下がり、十二日午前八時半以降に燃料棒(約四メートル)の上部が露出し始めている。1号機では十二日午前十時すぎから原子炉格納容器内の水蒸気を放出する作業を開始し、午後に放出。午後三時半すぎに水素爆発が起き、建屋が損壊している。
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