Monday, April 4, 2011

04/04 30万人患者が服用…甲状腺治療薬の供給ピンチ

巨大地震

 東日本大震災で東北地方や北関東の多くの製薬工場も被災し、様々な医薬品の生産が止まっている。


 代替品がない薬は、海外製品を緊急輸入したり、在庫を有効に使うため長期間分の薬の処方を避けたりすることなどが求められる。

 深刻なのが、甲状腺機能低下症などの治療薬レボチロキシンナトリウム。あすか製薬の「チラーヂンS」が市場の98%を占めるが、福島県いわき市の工場が被災し、生産が停止した。国内30万人の患者が服用しており、薬が途絶えれば命にもかかわるため、全国保険医団体連合会などが先月、国に緊急輸入支援を求めた。

 在庫は1か月弱あるものの、薬の偏在もあり、同連合会には「処方が受けられない」との声もあるという。関連学会は、被災地以外では原則1か月以内の短期の処方を求めている。

(2011年4月4日14時16分 読売新聞)

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