Friday, April 1, 2011

01/04 現場の180人、線量計装着させず作業の日も

 東京電力は31日夜、東日本巨大地震で被災した福島第一原子力発電所で、放射線量を測る線量計が不足し、復旧作業に従事する各チームの責任者だけに線量計を装着させ、作業にあたらせていたことを明らかにした。

 約180人が線量を測らずに作業していた日もあったという。東電は1日までに不足分を確保、作業工程に支障は出ないとしている。

 東電によると、同発電所には約5000個の線量計が配備されていたが、津波に流されるなどし、320個しか使えなくなった。

 被災後、同発電所では、多い日で約500人が作業していたため、東電では、全員に線量計を装着させるという従来の内規を変更。▽作業場所の線量が事前に把握できる▽1日あたりの総線量が10ミリ・シーベルト以下――などの条件を満たし、チームが同じ作業をするという前提で各チームの責任者の計測だけで、全員の線量を測ったことにしていた。

(2011年4月1日11時14分 読売新聞)

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