福島第一原発と似た過酷事故に見舞われた米スリーマイル島原発事故(1979年)では、どう対応したのか。
同原発では、発電用タービン停止に伴う原子炉の緊急停止後、運転員が判断ミスで炉内を冷やす緊急炉心冷却装置(ECCS)の注水量を絞るなどした。その結果、炉内の水位が下がり、核燃料の一部が溶融する事態になった。
しかし、この時は福島第一原発と違い、ポンプなどを動かす電源に異常はなかったため、試行錯誤を繰り返しながらも各種冷却系を総動員。事故発生から約16時間で、原子炉を安定的に冷却する機能が回復し、約1か月後には安全な冷温停止状態になった。
(2011年4月1日13時38分 読売新聞)
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