Sunday, April 24, 2011

24/04 東電、福島第一原発の「汚染地図」初めて発表

 東京電力は24日、福島第一原子力発電所内で、高レベルの放射性物質で汚染された場所を示した「汚染地図(サーベイマップ)」を初めて公表した。


 水素爆発を起こした3号機周辺は線量が毎時300ミリ・シーベルトのがれきが残っているなど、爆発から1か月以上たった今も、長時間作業するには高過ぎる状態が続いていることが浮き彫りになった。

 汚染された場所での作業は難航が予想され、原子炉の安定化に向けた工程表は予定より遅れるとみる専門家が多い。しかし、東電は「撤去には半年以上かかるが、汚染地図の内容は工程表に織り込み済みで、遅れは出ない」としている。

 地図は敷地内の約230か所で測定した放射線量を示したもので、第一報は先月22日に作成。新しく測定した結果を随時上書きし、注意喚起のため、作業員が集まる場所に掲示している。

 先月23日の地図によると、大気中の線量が100ミリ・シーベルトを超える場所が、水素爆発の起きた1、3号機周辺を中心に5か所あった。この線量は、1時間の作業で作業員の年間被曝
ひばく
の上限に当たるとされてきた数値だ。今月23日までの測定値による地図では、がれきの撤去や放射性物質の半減期もあって、毎時100ミリ・シーベルトを超える場所はなくなったが、同10ミリ・シーベルトを超える場所が1~4号機周辺だけで30か所以上あった。

(2011年4月24日21時59分 読売新聞)

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