東日本大震災で米軍が展開した「トモダチ作戦」に参加したトス空軍大佐(沖縄県・嘉手納基地所属)が15日、米ワシントンの記者団と電話で会見した。仙台空港上空を飛行中、浜辺で木を並べた「ARIGATO(アリガトウ)」の文字に気づき、日本人の感謝の心に感動したと振り返った。
大佐は3月16日早朝から仙台空港の復旧に自衛隊とともに着手。同20日には輸送機が着陸できる状態まで復旧させた。
「ARIGATO」を目にしたのは、任務終了間際の4月3日。米軍機で同空港に着陸しようとした際、長さ数メートルの木を滑走路近くの浜辺まで引きずっていく人が見えたという。文字は着陸時にしか見えない場所だったといい、大佐は「苦境にあって懸命に働いている人たちが、我々に感謝を伝えようと時間を割いてくれた。逆に日本人への感謝がこみ上げた」と語った。(ワシントン=村山祐介)
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