各地で観測された大気中の放射線量
27日の都道府県の大気中放射線の値
福島第一原発事故の影響で上がった大気中の放射線量は27日も、福島県内や関東地方の多くの地域でさらに低下した。原発から空気中への放射性物質の放出が少なくなっているためと考えられる。東京や千葉、茨城、栃木などの水道水に含まれる放射性ヨウ素の濃度も下がり、乳児への摂取制限は相次いで解除された。
原発では、15日前後に起きた爆発や水蒸気放出で多量の放射性物質が広く放出されたと考えられている。
17日、原発から北西に約30キロ離れた浪江町では、毎時170マイクロシーベルトという大気中の放射線量を記録した。18~20日は100マイクロシーベルト台が続いていた。その後、低下傾向をみせ、27日午前11時55分には45マイクロシーベルトになった。
上空からちりなどと一緒に落ちてきた放射性降下物の濃度も、下がりつつある。
東京都新宿区では21~22日、1平方メートルあたりヨウ素が3万2千ベクレル、セシウムが5300ベクレルと20~21日に比べ急上昇した。21~22日に降った雨と一緒に、大気中の放射性物質が地面に落ちたためとみられる。この雨が川に入ったためか、23日に葛飾区の金町浄水場の水道水から1リットルあたり210ベクレルのヨウ素を検出。乳児への摂取制限につながった。
しかし、雨で一定量の放射性物質が落下したためか、大気中の濃度は下がった。翌日の金町浄水場のヨウ素の値も79ベクレルに下がり、都は摂取制限を解除。27日には検出されなくなった。一時的に基準を上回った茨城県笠間市や北茨城市、千葉市や船橋市の一部など千葉県10市町、宇都宮市、福島県郡山市なども25~27日に解除している。
各地の放射線量や放射能の値が下がっているのは、原発からの放射性物質の放出が少なくなっているためとみられる。
九州大学アイソトープ総合センターの百島則幸教授(環境放射能)は「環境中のヨウ素は半減期が8日ということもあり、どんどん減っていくだろう。しかしセシウム137の半減期は30年と長く、土壌に落ちたものは蓄積される。今後も調査を続けていく必要がある」と話している。
27日の都道府県の大気中放射線の値
福島第一原発事故の影響で上がった大気中の放射線量は27日も、福島県内や関東地方の多くの地域でさらに低下した。原発から空気中への放射性物質の放出が少なくなっているためと考えられる。東京や千葉、茨城、栃木などの水道水に含まれる放射性ヨウ素の濃度も下がり、乳児への摂取制限は相次いで解除された。
原発では、15日前後に起きた爆発や水蒸気放出で多量の放射性物質が広く放出されたと考えられている。
17日、原発から北西に約30キロ離れた浪江町では、毎時170マイクロシーベルトという大気中の放射線量を記録した。18~20日は100マイクロシーベルト台が続いていた。その後、低下傾向をみせ、27日午前11時55分には45マイクロシーベルトになった。
上空からちりなどと一緒に落ちてきた放射性降下物の濃度も、下がりつつある。
東京都新宿区では21~22日、1平方メートルあたりヨウ素が3万2千ベクレル、セシウムが5300ベクレルと20~21日に比べ急上昇した。21~22日に降った雨と一緒に、大気中の放射性物質が地面に落ちたためとみられる。この雨が川に入ったためか、23日に葛飾区の金町浄水場の水道水から1リットルあたり210ベクレルのヨウ素を検出。乳児への摂取制限につながった。
しかし、雨で一定量の放射性物質が落下したためか、大気中の濃度は下がった。翌日の金町浄水場のヨウ素の値も79ベクレルに下がり、都は摂取制限を解除。27日には検出されなくなった。一時的に基準を上回った茨城県笠間市や北茨城市、千葉市や船橋市の一部など千葉県10市町、宇都宮市、福島県郡山市なども25~27日に解除している。
各地の放射線量や放射能の値が下がっているのは、原発からの放射性物質の放出が少なくなっているためとみられる。
九州大学アイソトープ総合センターの百島則幸教授(環境放射能)は「環境中のヨウ素は半減期が8日ということもあり、どんどん減っていくだろう。しかしセシウム137の半減期は30年と長く、土壌に落ちたものは蓄積される。今後も調査を続けていく必要がある」と話している。
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