Saturday, April 16, 2011

16/04 4号機プールからの取水、アームのカメラで撮影

4号機使用済み燃料プールの水採取の作業。左上から水面に伸びているのは、採水器を付けたロープ(12日、東電撮影)




 東京電力は15日、福島第一原子力発電所4号機の使用済み核燃料一時貯蔵プールから、水を採取する際の動画を公開した。

 生コン圧送機のアームの先につけたカメラで12日に撮影した。

 プールは核燃料棒が十分に浸る程度の水で満たされていることが分かったが、正常時なら20~40度の水温は約90度あった。

 このプールには、使用済み核燃料に加え、定期検査のため原子炉から取り出した核燃料棒が同原発最多の計1331本ある。このプールの水位は一時低下して核燃料棒が過熱、一部が損傷した疑いもある。

 映像には、生コン圧送機のアーム先端からロープで垂らされた採取用の容器を、慎重にプールの中に下ろしていく様子が映っている。水面からは白い湯気が立ちのぼっている。また、採取した水を分析した結果、放射性ヨウ素などが検出され、核燃料棒が損傷している可能性が高くなった。

(2011年4月16日14時21分 読売新聞)

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