オンライン地図と連動して道路沿いのパノラマ写真を無料で提供する米グーグル社のサービス「ストリートビュー」について、スイス連邦裁判所は4日付で「プライバシーの侵害にあたる」とする判決を出した。グーグル側は「スイス人の4人に1人が利用しており、(連邦最高裁への)上訴も検討している」と反発している。
判決は、風景に映り込む人の顔や自動車のナンバープレートのネット掲載は、本人の同意がなければスイス法に違反するとし、掲載にあたっては「すべてボカシが必要」とした。
グーグル側は裁判で、無料だからこそ多くの観光客や公的機関に活用されていると主張。完全なボカシには費用がかかり、結果的に利用者の利益を損ねると反論してきた。だが判決は「無料を維持することはグーグル社の利益であって、利用者に課金することも不可能ではない。自らの個人情報の管理の権利が優先する」とした。
裁判はスイスの市民団体が訴えたもので、グーグル社はこの団体の要望に応じて2009年から写真の更新を見送っていた。(前川浩之)
判決は、風景に映り込む人の顔や自動車のナンバープレートのネット掲載は、本人の同意がなければスイス法に違反するとし、掲載にあたっては「すべてボカシが必要」とした。
グーグル側は裁判で、無料だからこそ多くの観光客や公的機関に活用されていると主張。完全なボカシには費用がかかり、結果的に利用者の利益を損ねると反論してきた。だが判決は「無料を維持することはグーグル社の利益であって、利用者に課金することも不可能ではない。自らの個人情報の管理の権利が優先する」とした。
裁判はスイスの市民団体が訴えたもので、グーグル社はこの団体の要望に応じて2009年から写真の更新を見送っていた。(前川浩之)
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