選挙での敗北を認めずに大統領職に居座っているコートジボワールのバグボ氏は5日、フランスのテレビ局の電話取材に応じて「私が選挙に勝った。退任のための交渉はしていない」と語った。
昨年11月の大統領選をめぐる混乱で、国際社会が当選を認めたワタラ元首相側は3月下旬、武力でバグボ氏を排除する方針に転じ、4日から最大都市アビジャンで激しい戦闘になっていた。劣勢になったバグボ氏の報道官は5日、ワタラ氏を大統領と認めて降伏するための条件交渉が進んでいることを認めていた。
バグボ氏は「交渉は停戦が目的だ」と主張、「ワタラ氏との直接会談が唯一の平和的解決の方法だ」と述べた。発言の真意は不明だが、交渉を有利に進めたい思惑がありそうだ。
コートジボワールの地図
国連によると、バグボ派の軍幹部3人が5日、電話で国連に停戦を申し入れ、同日午後には最大都市アビジャンで続いていた戦闘がほぼやんだ。バグボ氏は、ワタラ派に制圧されたアビジャンの自宅にある秘密の地下防空壕(ごう)で、施錠して側近や家族と一緒にいるとみられている。(ナイロビ=古谷祐伸)
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