土台だけが残った自宅に男性が立てた「撤去OK」を示す赤い旗(宮城県亘理町で)
東日本大震災で壊れた住宅などの撤去の可否について、宮城県亘理町災害対策本部は、赤、黄、緑の旗の色で所有者に表示してもらう「3色旗作戦」を導入した。
撤去作業する自衛隊員らからは「格段に作業が早くなった」と好評。環境省は「初めて聞く取り組み。所有者の選択権を尊重する上でも評価できる」としている。
亘理町は津波などで住宅約3000棟が全半壊した。がれきの撤去について、政府は今回の大震災で所有者の承諾なしに自治体が撤去することを認めているが、町災対本部は「勝手に撤去するのは忍びない」と所有者の承諾なしの撤去に踏み切れないでいた。
町災対本部は、所有者の意思確認がスムーズにできるように、建物もがれきも撤去なら「赤」、建物は残してがれきのみの撤去なら「黄」、手をつけないでほしいなら「緑」の旗で、それぞれ表示してもらう手法を新たに取り入れることにした。旗は約6500本を用意し、避難所などで約6100本を被災者に配った。
(2011年4月6日09時49分 読売新聞)
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