公明党の山口代表は5日の記者会見で、菅首相が提起した民主党と自民党との「大連立」について「健全なチェックが働かなくなる」と、慎重姿勢を示し、自民党内にある大連立に前向きな声にクギを刺した。
山口氏は東日本大震災を巡り、政府に対策提言を続けてきた実績を挙げ、「さらに進んで連立政権を組むことが、どれほどの意味があるのか」と語った。一方で、「(大連立を)全く必要ないと言い切るつもりはない」とも述べた。統一地方選の最中に連立参加に前向きな姿勢を示せば「支持者を混乱させる」(党関係者)との考えもあり、当面は「閣外協力」で震災対策に臨む方針だ。民主と自民が連立を組めば、公明党がキャスチングボートを握って存在感を示すこともできなくなるとの見方もある。
(2011年4月5日21時37分 読売新聞)
No comments:
Post a Comment