Wednesday, March 23, 2011

23/03 東北高校に拍手わく センバツ開幕、開会式は簡素に

2011年3月23日9時57分

 東日本大震災をうけ、「がんばろう! 日本」をスローガンに開かれる第83回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟・毎日新聞社主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)が23日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で、被災地の高校を含む32校が出場して開幕。開会式の冒頭、震災の犠牲者に黙祷(もくとう)が捧げられた。

 夜間試合回避へ試合開始時間を繰り上げたことから、開会式は簡素化され、場内を一周する入場行進は取りやめた。32校が外野に整列し、1校ずつ内野へ前進。地震で甚大な被害を受けた東北(宮城)の校名がアナウンスされると、観客席から大きな拍手がわいた。

 選手宣誓は、創部1年で初出場の創志学園(岡山)・野山慎介主将(2年)が務め、「私たちに今できることは精いっぱい元気を出して戦うことです。がんばろう、日本。生かされている命に感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います」と宣誓した。

 開幕試合は香川西と日本文理(新潟)が対戦。先攻は香川西。

 大会は被災地に配慮し、アルプス席での鳴り物による応援は禁止。球場内では募金が実施され、入場料収入の一部とともに、義援金として被災地へ送られる。

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