九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)2、3号機の再稼働問題で、玄海町の岸本英雄町長が4日、九電の真部利応 社長と会談し、「再稼働の了解をしたい」と伝えた。東京電力福島第一原子力発電所の事故後、原発立地自治体の首長が電力会社に再稼働の了承を伝えたのは初めて。
玄海原発を巡っては、佐賀県の古川康知事が1日、再稼働を認める条件として菅首相による説明を挙げており、知事と首相との面会が実現するかどうかが今後の焦点になる。
この日、九電の真部社長が玄海町役場の町長室を訪れ、午前9時55分頃から約25分間、岸本町長らと会談した。岸本町長が冒頭、「再稼働に対する安全上の支障はなく、町民の一定の理解は得られたと判断する。西日本が電力を安定供給することで、日本経済を力強く支えなければならない。今後とも安全対策や地域住民の安全・安心の確保に継続的に取り組むよう要望したい」と述べ、了承を伝えた。
(2011年7月4日 読売新聞)
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