Wednesday, September 28, 2011

28/09 福島第一、1~3号機原子炉100度以下に


 東京電力は28日、福島第一原子力発電所2号機の原子炉底部の温度が、同日午後5時時点で99・4度と、3月11日の事故後、初めて100度を下回ったと発表した。
 これで1~3号機すべてで、原子炉を安定して冷却する「冷温停止状態」の2条件の一つである「100度以下」を達成した。
 1、3号機に比べ原子炉の冷却が遅れていた2号機では、今月14日から毎時3~4トンだった注水量を徐々に増やし、冷却を進めてきた。原子炉上部からシャワーのように水を入れる手法も新たに導入し、26日までに注水量を毎時10トンに増加させた。
 冷温停止状態の実現は、政府が年内をめどに進める事故収束に向けた工程表の「ステップ2」の大きな柱で、避難住民の帰宅に向けた検討を本格化させる目安となる。実現には「100度以下」の冷却の継続のほか、放射性物質の放出の大幅な抑制が条件となる。東電は、9月上旬の原子炉からの放出量を毎時約2億ベクレルと見積もり、追加放出による敷地境界の線量は目標(年1ミリ・シーベルト)を下回る年0・4ミリ・シーベルトと推定する。しかし、推定精度は低く、東電は放出量を確定させる詰めの作業を進めている。
(2011年9月28日21時20分  読売新聞)

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