東京電力福島第一原子力発電所1号機の格納容器に通じる配管から高い濃度の水素が検出された問題で、東電は28日、濃度は63%に上ると発表した。
配管内で酸素が検出されなかったことから爆発の恐れはないとしているが、東電は29日に配管内に窒素を注入し、水素を排出する。
高濃度の水素は、格納容器から放射性物質の漏出を抑えるための排気装置で使用する配管から見つかった。2、3号機でも同様の配管の水素濃度を調べる。
水素は、事故直後に核燃料が高温になり燃料を覆う金属と水が反応して発生したものとみられる。空気中に4%以上の水素と5%以上の酸素が同時にあると爆発の危険性が高まる。東電では、格納容器の上部やほかの配管にも水素がたまっている可能性があることから、今後の作業では水素がある可能性を前提にして安全対策を行うとしている。
(2011年9月28日20時39分 読売新聞)
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