11日夕に最大震度6弱を観測した東日本大震災の余震(マグニチュード7.0)を起こした断層が、福島県いわき市の地表に現れているのを東北学院大や山形大、東京大などの研究チームが見つけた。少なくとも7キロにわたって、最大で上下に約1.2メートルの段差が確認された。
現地を調査した山形大地域教育文化学部の八木浩司教授によると、震源の付近には、長さ約20キロの井戸沢断層があることが知られており、その北端から7キロにわたって地表面で地面のずれが確認された。
いわき市田人町の畑や道路では上下に約1~1.2メートル、水平に約30センチのずれがあり、西側の地面が下がっていた。断層のタイプは「正断層」で地震波の解析データとも一致した。
八木教授は「断層が現れた近くの斜面では土砂災害も発生している。同じ規模の余震は、他の地域でも今後起きる可能性がある」と注意を呼びかけている。(川原千夏子)
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