オリンパスの損失隠し事件で、東京地検特捜部は指南役とされる国内大手証券会社OB3人から順次、事情聴取を始めた模様だ。同社の第三者委員会などによると、指南役らには計約71億円が流れた可能性があり、特捜部と警視庁、証券取引等監視委員会が実態解明を進める。
同社は財テク失敗の損失を海外のファンドなどに移す「飛ばし」を実行、03年に簿外損失は1177億円に達し、06~08年の企業買収に絡んで捻出した1348億円で穴埋めした。だが、差額の約171億円のうち、正規手数料や金利、ファンド運営費は約100億円にとどまるという。
特捜部や警視庁は21日、3人のうち横尾宣政氏の東京都内の自宅を捜索。中川昭夫氏は主に香港、佐川肇氏は米国を拠点とし、第三者委は今月6日の記者会見で中川、佐川両氏に約35億円が流れた可能性を指摘した。同委の聞き取りに中川氏と横尾氏は「正当な報酬」と主張、佐川氏は所在不明で聞き取りできなかったとされる。毎日新聞 2011年12月22日 2時30分(最終更新 12月22日 2時39分)
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