Thursday, December 15, 2011

「非暴力革命、広がってる」 平和賞のボウイーさん講演

2011年10月8日15時3分 

写真:「今日はなんて素晴らしい日なの!」とノーベル平和賞の受賞決定を喜ぶリベリアの平和活動家リーマ・ボウイーさん=7日、ニューヨーク、ジュリア・グロンネベット氏撮影拡大「今日はなんて素晴らしい日なの!」とノーベル平和賞の受賞決定を喜ぶリベリアの平和活動家リーマ・ボウイーさん=7日、ニューヨーク、ジュリア・グロンネベット氏撮影
 今年のノーベル平和賞受賞が発表されたリベリアの平和活動家リーマ・ボウイーさん(39)が7日、訪問先のニューヨークで講演し、自身が取り組んできた運動について、「私は何も大きなことはしていない。ただ、私の中の小さなあかりを、ずっと大切にともし続けてきた」と語った。
 約300人の聴衆を前に、ボウイーさんは半生を振り返り、リベリアの内戦がひどかった時代はガーナに逃れ、難民生活を送ったことを明かした。当時は2人の幼い子どもがおり、3人目を妊娠中で、食糧や衣服は足らなかったという。
 ボウイーさんが難民生活を経て、痛感したのは「男性だけでは本当の平和はつくれない」こと。帰国後、民族や宗派を超えて女性を組織化し、「戦争にかかわる夫や交際相手とはセックスをしない」というセックスストライキを呼びかけた。これが内戦終結に寄与したとされ、「平和をつくる上で女性の役割は極めて重要」と強調した。
 ボウイーさんは、ガンジーやキング牧師を手本に、女性の参政権要求など非暴力の民主化運動も推し進め、今回同時にノーベル平和賞を受賞するエレン・サーリーフ大統領(72)の誕生を後押しした。
 アラブ諸国の民主化運動「アラブの春」や、「ウォール街を占拠せよ」を合言葉に全米各地に広がる若者の抗議活動にも言及し、「世界的に非暴力の革命が広がっている。不当に扱われている人々が、もはや行動しないことはありえない」と連帯を表明した。(ニューヨーク=春日芳晃)

No comments:

Post a Comment